部屋の中に模様を描けるカーテン

「見て見て!これってカーテンで出来てるんだって!」と、友人がノートパソコンを片手に見せてくれたのは、部屋の床に並ぶ動物の影でした。これは以前、私がまだ専門学校の学生だったときの出来事です。私が通っていたのはデザイン専門学校で、そこでインテリアデザインのコースを専攻していました。将来はたくさんの人の生活に夢を与えることのできるようなインテリアコーディネーターになりたいという夢を持っていて、まさにその夢に向かって勉強を続けているところでした。そんなあるとき、友人が見せてくれた部屋床一面にわたって広がっている動物の影は、一目見ただけではそれが何を意味しているものなのか、さっぱりわかりませんでした。ただそれを見て思ったのは、あまりにも鮮明に動物の影が映し出されていて、その技術に大いに興味を持ったということです。

友人はその影がカーテンによって出来ているものだと言い、その詳細を聞いてみたところ、とてもレベルの高い技術に大いに驚いてしまいました。なんとそれは、カーテンに動物のシルエットが刺繍されていて、そこに外からの光が差し込むことによって、部屋の床にその影が映し出されていたものだったからです。その刺繍というのも、きちんと影になったときに動物の形になるように計算されているもので、カーテンを見ただけでは、一体それが何の形であるのかはわからないものでした。私はこのようなカーテンがあるということを知ったのは初めてで、とても驚いてしまいました。動物の形だけではなく、人が行進しているようなデザインのものや、桜の木の花びらが舞っているようなデザインもあり、その美しさに魅了されました。というのも、この映し出される影には動きがあったからです。外から差し込む光というのは、その都度角度が変わるため、影もそれによって動いていきます。

そのため、カーテンを通して映し出されるシルエットも同時に動き、動物や人が歩いていたり、桜の花びらが舞っている様子も鮮明に見えたのです。インテリアデザインを学んでいた私たちにとって、このカーテンは衝撃的なものでした。一時、このカーテンの掲載されているホームページが学生の間で大いに話題となり、みんながパソコンに釘付けになっていたほどです。もちろん私もこれに興味を持ち、どんな仕組みになっているのだろうと、何度も調べました。こんなにも技術の高いユニークなカーテンは、初めて見たものでした。